# Wi-Fiが遅くなる原因と通信の仕組みを初心者向けに解説
インターネットを使うとき、Wi-Fiが遅くてストレスを感じたことはありませんか?動画が止まったり、ウェブページの読み込みが遅かったりすると、仕事や趣味に支障が出てしまいます。今回は「Wi-Fiが遅くなる原因」と「Wi-Fi通信の仕組み」について、初心者にもわかりやすく解説します。
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## 1. Wi-Fiとは何か?通信の基本的な仕組み
Wi-Fi(ワイファイ)は無線でインターネットに接続する技術のことです。正式には「Wireless Fidelity」と呼ばれ、無線LANの一種です。Wi-Fiを使うと、ケーブルを使わずにパソコンやスマートフォン、タブレットをインターネットに接続できます。
### Wi-Fi通信の流れ
1. **ルーター(無線LAN親機)**
インターネット回線(光回線やケーブル回線など)からの信号を受け取り、電波として送信します。
2. **端末(パソコンやスマホ)**
ルーターからの電波を受信し、インターネットにアクセスします。
3. **データの送受信**
端末とルーター間でデータがやり取りされ、ウェブサイトの閲覧や動画の視聴が可能になります。
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## 2. Wi-Fiが遅くなる主な原因
Wi-Fiが遅くなる理由はさまざまですが、主に以下のような原因があります。
### 2-1. 電波干渉
Wi-Fiは2.4GHz帯と5GHz帯の周波数を使っています。このうち2.4GHz帯は電子レンジやBluetooth機器、コードレス電話など他の機器とも同じ周波数帯を使うため、電波が干渉しやすいです。
**結果:** 電波の質が低下し、通信速度が遅くなります。
### 2-2. ルーターと端末の距離
ルーターから遠い場所でWi-Fiを使うと、電波が弱くなります。壁や家具などの障害物も電波を遮るため、距離が離れるほど速度が下がります。
### 2-3. 接続台数の増加
同時に多くの端末がWi-Fiに接続されると、帯域(通信の幅)が分割されてしまい、一つ一つの端末が使える速度が遅くなります。特に大人数が同時に使う公共のWi-Fiなどで起こりやすい現象です。
### 2-4. ルーターの性能不足
古いルーターや低価格のルーターは、最新の通信規格に対応していなかったり、同時接続数が少なかったりします。これにより速度が制限されることがあります。
### 2-5. インターネット回線の問題
Wi-Fiはルーターと端末間の通信速度を示しますが、インターネット全体の速度は回線の速度にも依存します。回線が遅いと、Wi-Fiが速くてもインターネット速度は遅く感じられます。
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## 3. Wi-Fiの周波数帯と規格の違い
Wi-Fiには複数の周波数帯と通信規格があります。これを理解することで、速度改善のヒントになります。
### 3-1. 2.4GHz帯と5GHz帯
- **2.4GHz帯**
障害物に強く、遠くまで届きやすいが、利用者が多く混雑しやすい。速度は理論上最大で600Mbps程度。
- **5GHz帯**
障害物に弱いが、混雑が少なく高速通信が可能。理論上最大で数Gbpsの規格もある。
### 3-2. Wi-Fi規格(IEEE 802.11シリーズ)
- **802.11n**(Wi-Fi 4)
最大600Mbps。2.4GHzと5GHz両方対応。
- **802.11ac**(Wi-Fi 5)
5GHz帯で最大数Gbpsの高速通信が可能。
- **802.11ax**(Wi-Fi 6)
最新規格。高速化と同時接続数増加、混雑時の安定性向上が特徴。
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## 4. Wi-Fi速度を改善するためのポイント
遅いWi-Fiを改善するためには、以下の対策が有効です。
### 4-1. ルーターの設置場所を見直す
ルーターはできるだけ部屋の中央、障害物が少ない場所に設置しましょう。床ではなく高い場所に置くと電波が届きやすくなります。
### 4-2. 周波数帯を切り替える
混雑が激しい2.4GHz帯から5GHz帯に切り替えることで速度が改善する場合があります。ただし、5GHz帯は障害物に弱いため、距離や環境に応じて選びましょう。
### 4-3. ルーターの買い替えを検討する
古いルーターを使っている場合は、最新のWi-Fi 6対応ルーターに買い替えると速度と安定性が向上します。
### 4-4. 接続台数を減らす
不要な端末のWi-Fi接続を切断し、利用している端末の数を減らすことで帯域を確保できます。
### 4-5. ファームウェアの更新
ルーターのファームウェア(内部ソフトウェア)を最新に保つことで、性能向上や不具合の修正が期待できます。
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## 5. まとめ
Wi-Fiが遅くなる原因は多岐にわたり、電波干渉や距離、接続台数、ルーター性能、回線速度などが絡み合っています。Wi-Fiの仕組みを理解し、周波数帯や規格の違いを知ることで、適切な対策が取れるようになります。
快適なWi-Fi環境を作るためには、ルーターの設置場所や周波数帯の見直し、機器の更新などを検討し、問題の原因を一つずつ解決していくことが重要です。この記事を参考に、自宅や職場のWi-Fi環境を見直してみましょう。
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### 参考情報
- IEEE 802.11規格について
- Wi-Fi 6の特徴とメリット
- ルーター設置のベストプラクティス
Wi-Fiの速度改善はIT初心者でも取り組みやすいものが多く、日常のネット利用を快適にする第一歩です。ぜひ挑戦してみてください。